第4回講座感想



第4回目、謎とき赤毛のアンの講座の内容は

「アーサー王伝説」の事柄についてでした。


アーサー王伝説はアングロサクソン人に攻められたブリトン人(ケルト族)が西方(ウェールズ)に定着させられ無念の中から生まれでたお話です。


赤毛のアンを謎解いて行く時に、イギリスの成り立ち、侵略の歴史、宗教など理解するのが私にはとても難しいのですが、先生の解説を聴きながらなんとか頑張ってついていかなくてはと思います。



ヴィクトリア朝時代を代表する桂冠詩人テニスンは、アーサー王伝説をもとに「国王牧歌」を書きました。

「国王牧歌」の中の「ランスロットとエレーン」の詩の部分をアンたちは学校で習い、みんなでエレーンのお芝居ごっこをしようとする、、、

というのが赤毛のアン第28章にでてきます。



悲恋で亡くなった、エレーンが船に横たわっている美しく描かれた西洋絵画を用いて松本先生が

解説して下さいました。




ドラマと小説だと、どうしても違う所が

あると思うのですが、

小説ではこの後、アンが死んだふりをしながら

船に乗っていくのですが、その船が浸水してしまい、ギルバートが助けてくれる面白い場面がありますが、ドラマ「アンと言う名の少女」の中では

船に乗り込む所でダイアナのママに見つかりそこでおしまいでした。

ドラマだと見ている子どもが真似したりしないよう、表現されてないのかしら。





先生の解説によると


赤毛のアン第28章では

「ランスロットとエレーン」のお話を引用して

アンの初恋を表しているそうです。

また作中にシダの葉、スヌードのワードがでてきますがこれもアンの心を描写する謎が隠されており、

解説してもらうことで理解できました。




アンはエレーンのお芝居ごっこ遊びをする時、

黒いベルベットのリボン(スヌード)を頭に巻いています。

*スヌードとはマフラーではなくて、昔スコットランドで若い娘が祭りなどで自分は未婚であると示すためにつけたもの(松本先生解説)





テレビドラマの中では水色のスヌードを

何日も付けているアンですが、

小説の中で本当は、アンが黒いベルベットの飾り

のスヌードをつけているのはギルバートに助けてもらったこの日だけであるという、モンゴメリの意図して指し示している大切な心情に製作者は気づいていないという事。


確かに続く展開においても女の子の思う大事な表現な所です。


解説される先生はモンゴメリと同様の小説家であるので作者が言おうとしている事を逃さないで、徹底して研究されていらっしゃるのだなと感じます。


講座を受け、理解する事で私も少し近づけた気がして嬉しく思いました。

また、本を読んでいても今後に続いているアンとギルバートの関係性はこの時代にあってもとても素敵だなと思います。


今回も講座を受けて良かったなと思いました。




せっかく講座を受けているので、忘れないように

記したく思ってかいております(笑)




先生は今日も素敵です。

ご自分で編んだ、とても可愛らしいレース編みの

つなげたニットを着て

スワロフスキー?のビーズで作った指輪もはめておられました。

失礼ながら同じ年代の方だと思うので

好みというか、そう言うのが似ていると言ったらおこがましいかもしれないですけど。

勝手に親近感をいだいている私です。



読んでくださりありがとうございました。