「臨床の砦」

夏川草介さんの臨床の砦を読んでいます。







現役医師による、今年1月頃からの感染症病棟の

ドキュメント小説です。




現実にコロナと戦う事がどれだけ恐ろしいかが、

伝わってきました。



アイソレーター(巨大なビニール袋)に入って、

救急車で運ばれる患者さん、

機材も足りなくなり、アイソレータにも入れない現実。

高齢者のコロナ患者が、酸素をつけた状態でCTをとる事がどれだけ大変か。



気付けば遅かったということになりかねない

コロナの現実が、自分の足元に来ていること。

それなのに、自分の中にもある、どこか楽観的な現実の違いに恐ろしく感じました。


本を読んで、ニュースでは伝わって来ない

現場での焦り、憤り、疲弊の現実を

まるで実感しているかのようでした。


普通の日常がずっと続いていけるように

お年寄りや若い方にも早くワクチン接種が広まって行ってほしいと思います。