第10回講座感想




名古屋で有名なお菓子屋さん、

梅花堂の鬼まんじゅう。

これをおともに赤毛のアン講座❣️










日曜日の講座は


カナダの金融恐慌、銀行倒産

禁酒運動、女性の参政権、

プリンスエドワード島の歴史、

イギリスとフランスの対立

交通網、郵便についてと盛り沢山でした。





モンゴメリは自宅に郵便局を開いていました。


祖母のお世話もしながら郵便局の仕事もし、

小説を何度も出版社へ郵送したそうです。

そして不採用で何度も返送されてきたそうですが

諦めずにそれをまた違う出版社に郵送する。

当時としては郵便環境は充実していたそうです。



ドラマ「アンという名の少女」では

マシューの出荷したジャガイモを乗せて船が

沈没してしまい、借金を背負う事になって

ショックで倒れるシーンがありますが、(その後は治って元気になっていく)


小説の中ではマシューの預けていた銀行が破綻し、ショックを受けたマシューは心臓の病気で

そのまま息をひきとってしまいます。


これは実際の1873年に起きたヨーロッパの金融恐慌の事で北米にも及び、カナダで小銀行は倒産、プリンスエドワード島銀行も破綻したという事実が描かれているそうです。


マシューを失い、蓄えもなくなったマリラたち。

これでアンは大学進学を諦め、新たな決断をして

小説では第二巻の「アンの青春」に続いていきます。



小説にアンがダイアナに自家製カシス酒を間違って飲ませてしまい、ダイアナのお母さんに絶交させられる場面がありますが、

当時は貧困労働者の飲酒、スラム化が社会問題となっていて、1880年代から保守党の政策に禁酒法があったからだそうです。


1890年は自由党政権となって禁酒法は成立しなかったそうなのですが、不正立になったのは、お酒を飲む男性だけに選挙権があるからだと批判があがり、女性参政権運動が盛んになったそうです。


そしてカナダの女性参政権(選挙権、被選挙権)は1922年に獲得したそうです。



ドラマを見ていても、これらに似たエピソードが描かれていて、レイチェルおばさんが評議会で

男女均等を訴え悪徳議員を打ち負かす場面、

言論の自由について、あと斬新なステーシー先生の時代に追いつく教育論、考える力、体験学習の大切さを唱える回は見ていてとても面白いです。






松本先生の解説によると


1.赤毛のアン(34歳)

2.アンの青春(35歳)

3.アンの愛情(41歳)

4.風柳荘のアン(62歳)

5.アンの夢の家(43歳)

6.炉辺荘のアン(65歳)

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というように

アンの生涯の物語が続きます。

( )の年齢は発行された当時のモンゴメリの年齢です。


モンゴメリは「アンの夢の家」までの執筆(43歳)

までフランス系住民を差別的に描いているそうですが、モンゴメリの意識も時代と共に変わり

「風柳荘のアン」「炉辺荘のアン」を描いた

60歳の頃にはフランス系の差別的描写は描かれていないということでした。


物語の順番と年齢の順番に違いがあるのは

風柳荘のアンは当時の読者の要望にこたえて、

60代になったモンゴメリが後から間を埋める形で書き足した巻だからだそうです。




アンの物語は、衣食住の魅力や暮らし方が丁寧に描かれており、幸福の哲学も教えてくれていると以前書きましたが、更に宗教や政治経済、鉄道、電気など近代化までをも表している小説であるという事も先生に教えて頂きました。



小説もそうですがそれを見抜いて解説される松本先生も本当にすごいなぁと思います。








いつも読んで下さりありがとうございます。



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日曜日は県内で1人暮らしをしている息子に

冷凍保存する用のご飯、おかずサラダなどをもたせました。






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部屋のカランコエが満開になりました。