最近見たドラマと映画



最近、テレビで「そして、バトンは渡された」や
Netflixで「太陽は動かない」などを
見ました。



どちらとも「親に恵まれなかった主人公が生きていく事」がテーマにあるのですが
「そして、バトンは渡された」は
以前本も読んだ事もあって、映画のキャストもイメージがピッタリだったし、
人の支えの温かさのある内容でとても良かったなと思いました。




最近親ガチャとか毒親とかいう言葉を
目にすることがあります。


人は苦境の時も、柔軟に適応出来る術を
持ち合わせていると思うのに、
親ガチャとか毒親とかまるで
"ハズレ"と決めつけた希望のない投げやりな
言葉に違和感を感じます。





昔の話しになりますが、
当時、私は保母(当時)の資格を取るべく、
初めて児童養護施設で実習を行いました。


喧騒の中の薄暗い教室に足を踏み入れると
色んな年齢の子が走り回っていました。


奥の部屋には
施設の職員の先生から聞いた年齢より
明らかに小さく見える赤ちゃんのような痩せた
幼児がひとり、ベビーチェアに座らされたままでした。


泣いても泣いても
抱っこはしてもらえませんでした。


生まれてから親に構ってもらえなかったせいか
その子の目は虚で、ただただ、か弱く泣いていて
その姿はまだ10代の終わりの私には衝撃的で
今でも脳裏に焼きついています。



実習中のある時、4、5才くらいの男の子が
私に話しかけてきて、
「この上靴にペンで名前を書いて」と言ってきました。


もちろん施設の先生に聞いてからと思いましたが
疑いのない様子のその子は、真っ直ぐな目で私を見つめてきて、ここで信じないで「先生に聞きに行ってからね」と言うことは
その子を傷つける気がして
私はしっかりとその油性ペンでその子の名前を書きました。



後でその上靴は別の子のものだと知りました。


私はとてもショックで、情けなかった。
本当の上靴の持ち主の子にも申し訳なかったし、
施設の職員の方にも迷惑なこと事となったでしょう。



4、5才の子が人を欺くような行為を
施設での毎日の生活の中でその子なりに
そんな生きる術を身につけてしまっていることが悲しかった。


施設の職員は私を責めることもしなかったけど
どうするべきだったかということさえも何も話してくれはしませんでした。


ただでさえ、子どもたちの世話で忙しいのに
実習生の受け入れなど業務が増えて
大変だったのかもしれない。


ただただ冷たい時間が過ぎるだけの実習が
今でもなんとなく心に残っています。




よく考えるとやりどころのない気持ちが

親ガチャという言葉に現れているのでしょうね。




もう一つの「太陽は動かない」は、
虐待されて育った子らを集めて、エージェントに育てあげられる産業スパイ小説の
ドラマ、映画化されたもの。


生きる事を管理されながらも任務を遂行していく
ダイナミックなアクションストーリー。
とても迫力があって面白かった。
鎌倉殿の13人に出演していた俳優さんたちが
たくさん出ていて、ビックリ(笑)



セリフの中に印象的な言葉がありました。


人生を投げやりに考えてしまう時にかけてくれる言葉で


「明日のことなんて考えなくて良い。
一日だけなら生きられる。
一日一日
今を生きろ」


力強くて胸に響きました。




現実的な今の格差社会であったり、家庭環境が厳しい子を考えると子どもの計り知れない苦労があるので、社会が孤独のない、未来に希望が持てる環境であってほしいなと思います。






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庭のフェイジョアの実が食べ頃になりました。



実を生地の上に乗せてフェイジョアケーキを焼きました。






甘酸っぱくて美味しかったです。




見て頂きありがとうございます。